人気ブログランキング | 話題のタグを見る

農業交流ネットワークの日々の活動内容について綴っていきます。


by noko-n

ふるさとインターンシップ

日程:3月16~19日
メンバー:永井+高知大生3人

遅くなりましたが、ふるさとインターンシップ(簡単にいえば地域密着型インターンシップ)の“しまんと発!「四万十栗」と「いなかビジネス」で地域再生!”というプロジェクトで、高知県四万十市西土佐地区に行ったときのことの報告です。僕以外のインターン生は3人いて、その3人ともが高知大学の学生だったのでアウェー感満載でした。とはいってもすぐ打ち解けましたけどね。

初めに訪問先の四万十市西土佐地区の基礎知識を少しだけ。四万十川の中流域に位置し、山に囲まれていて開けた平地はほとんどなく、集落や農地は四万十川に沿った平地か緩やかな斜面に立地しています。和歌山県の熊野川流域とよく似ていました。
ふるさとインターンシップ_f0142721_1352227.jpg

上の写真の中央にある橋は沈下橋といって、四万十川でよく見かける橋です。これがなかなか面白いんですよ。四万十川には多くの支流があるため、雨が降るとその支流から大量の水が流れ込み、とても氾濫しやすくなっています。水位が上昇し流木などが流れてくると、吊り橋が架けられていたら、ワイヤーなどに流木が引っ掛かり簡単に壊れてしまいます。それで、洪水が起きても壊れないように作られた橋がこの沈下橋です。沈下橋は、シンプルに柱と道だけで作られているため、流木などによって壊されることはありません。文字通り洪水すると沈みます。近くで見るとこんな感じです。
ふるさとインターンシップ_f0142721_1354876.jpg

あと印象に残ったのは夜空がきれいだったことです。実は西土佐地区は環境省指定の星空の街なのです。最近、京都から田舎に出ると星の数の違いに圧倒されます。時間があれば今度スターウォッチングでもしたいものです。すみません。話がそれました。それでは本題に入ります。

西土佐は、20年前は栗の生産量は年間350tだったけれど、安価な中国産の栗(天津甘栗など)の登場・他の作物と比較して安価(ex.ゆず←馬路村でブランド化成功)・後継者不足・獣害・自然災害などの原因により、現在は年間35tまで減少しました。そこで現在、四万十栗を再生しようと商工会や地域の企業、農家などが一丸となって力を入れています。僕は西土佐の栗について学び、商工会や企業の方々と共に、栗産業の抱える問題点をどのように解決していくかワークショップをして考えてきました。
ふるさとインターンシップ_f0142721_1372842.jpgふるさとインターンシップ_f0142721_1382552.jpg
行政や商工会、企業、農家の方々の中に部外者として入って交流してくるというのは、いつものサークル活動とは一味違う面白さがありました。栗の関係者だけでなく、青年団とも交流してきました。青年団というのは地域の将来を担っていく若者たち(20~35歳ぐらい)の集まりで、地域のイベントや成人式などの運営をしています。青年団の方は2,30人ほどいて、みんなパワーがあり西土佐はこれから元気になっていくに違いないという印象を受けました。また、今年の4月から休校になった小学校(全校8人)を訪問し、青年団よりもっと若い世代とも交流してきました。というか遊んできました。インターン生で唯一メガネかけていたから「メガネ」と呼ばれ、見事に8人の標的に選ばれ大変な思いをしました。楽しかったからいいんですけどね。少子化による学ぶ場の減少をリアルに感じた小学校訪問でした。
ふるさとインターンシップ_f0142721_13102212.jpg

最終日は焼き栗を作って販売しました。
ふるさとインターンシップ_f0142721_13105052.jpg

ただの焼き栗なのに甘栗並の甘みがあって美味しかったです。北部祭で四万十栗の焼き栗やろうかな。

ふるさとインターンシップの関係者と、黒瀬さん御一家を含めヒッチハイクで乗せてくれた皆様ありがとうございました。
ふるさとインターンシップ_f0142721_13204489.jpg

↑おまけ。食べかけですみません(笑)
by noko-n | 2011-04-14 13:22 | 雑記