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農業交流ネットワークの日々の活動内容について綴っていきます。


by noko-n

小豆島夏合宿2012

日時:8月20(月)〜26日(日)
参加者:小池③,高井③, 川松①, 荻原③, 大塚③, 野村②,杉山②,田窪②
報告者:リレー形式(荻原が持ってきたPCにより総員で原稿作成!)

・1日目

第一部:電車編

京都組は四条河原町に11:30に集合。
ここで世界を揺るがす大事件が勃発した。なんと・・集合時間を過ぎても…

野村が現れない!

あのつまらない講義にすら遅刻したこと無いのに…

野村を取るか,電車を取るか,究極の選択を迫られていたちょうどその時,
大きなリュックサックを背負い,汗を必死にかいた,背高い男が現れた。
その汗の量は室温で30分放置されたアイスの袋と互角に戦えるほどであった。

ドロップアウトボーイ曰く
京大での用事が終わり,急いで出発(集合時刻まであと30分)
京大前のバス停到着!バスを待つこと二分間・・。
しかし…バスはなかなか来ない(´△`;)(集合時刻まであと20分)

ここで,野村は思った。僕には走れる脚があると!!(集合時間まであと18分)

四条河原町まで走った。歩行者の誰よりも早く走った。
時には自転車も市バスも抜かした。
京都市内で暴挙を振るうタクシーを抜かしもした。
しかし集合時間には…(集合時刻過ぎること1分)

心優しい先輩は言った。
高井「おい野村,何故お前電車を使わなかったし!」
野村「…(TOT)」


第二部:バス〜フェリー編

一行(荻原、大塚、高井、野村)は無事小豆島・高松行きバス停に到着した。
が、ここで本日二度目の大事件が起こったのだ。
それは…待ち合わせていたはずの、小池、川松がいない!Σ(´△`;)

ともかく連絡をとってみることに…

小池にはすぐに連絡がつき、まもなく集合場所にやってきたのだが、問題は…
本日小豆島ツアー唯一の1回生である、川松が一向に現れないのだ!
いや、それよりも重大な問題は、誰も彼の電話番号を知らなかったことだろう!
あぁ、なんという悲劇。
一行は本日二度目になる究極の選択(仲間をとるか、バスをとるか)を迫られることになるのかと、バスの待合室でうなだれていた時だった…
(*ここで申し送り事項:必ずツアーメンバーの連絡先は事前に登録しておきましょう)

白いシャツに

1時半出発
ジャンボフェリーの中の「うどん」は美味しかったです。さすがさぬきうどんの本場香川県!
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明石海峡
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小豆島上陸!!
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第三部:掃除編


・2日目

第四部:オリーブの作業編

ここから田窪合流。小池から高尾さん家の住所を教えてもらい,僕には天下のグーグルマップがある,辿り着くなんて朝飯前だぜっ( ̄へ ̄)bと高をくくっていた田窪。
ところがどっこい‥便りのGoogle Map先生が教えてくれたのは国道のみ\(^o^)/
高尾さんの力をお借りして,やっとの思いで到着出来ました。
このときの田窪の顔と言ったら・・
その場に居合わせた皆に自然と安堵の笑が溢れました(^∀^)

午前は高尾さんのところで,オリーブの苗の周りの草引きと,肥料撒きをしました。
4月の訪問の時に構築した水鉢の中の草を鎌で刈っていきました。
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肥料(牛糞)は水鉢の周りを囲むように撒いていきました。全部で3.5トン撒きました。
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ここで,田窪の必殺技炸裂!タクボローリング牛糞撒き!
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綺麗なモノクロの目玉焼き完成!!
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お昼には美味しいイタリアンサンドとピクルスを頂きました。


第五部:海編

午後は海!!!!!!
ビーチまで先頭を切って進んでいくのは元気な三人。
みんなまだ準備できてないよ〜(笑)

カニを見つけてほじくりだして嬉しそうな、かおるちゃん。
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タカオさんがアイスの差し入れをしてくれました。美味しかったぁ
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奇跡の一枚
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夕ご飯もイタリア〜ン
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今日は一日イタリアンデイ!高尾さんの知り合いのシェフがオリーブ弁当などのメニューを考案中らしく、その試作品をいただきました。あまりの美味しさに黙々と食べるみんな…もはや会話はなかった。


・3日目

第六部:菊農家さん編

◯藤本さん班(大塚,小池,高井,野村,川松)
菊を植えていきましたーひたすら植えましたーみんな謎に集中力を発揮しましたーハウスの全ての畝を植え終わったときはかなりの達成感がありましたー菊植レベルが3くらいあがりましたー
豆:小豆島は関西で始めてデンショウギク(電照菊)の産地となったところですー

◯須佐見さん班(田窪,荻原,杉山)
菊の挿し木の作業をさせて頂きました。
始めにトレーに引き詰められたパーライト(水はけがよく,養分が殆どない土)に菊を入れる穴を空けていきました。
穴を空けるのに用いたのは,ベニヤ板に等間隔で釘(縦10本✕横15本の合計150本,直径3ミリ程度)が刺さった無駄にデカイ剣山のようなものです。
(別名:マリオの天敵(笑))
菊の苗を親指,人差し指,中指の三本指でしっかり掴み,先ほど空けた,ちっこい穴に茎が奥に差し込まるところぐらいまで,ぎゅ〜っと差し込んでいきました。
苗の大きさは‥10cmくらいだったかな?
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これが2週間には根がニョキニョキ出てきて,植え替えら出るようになるそうです。
初めは根が無いのに成長する菊の生命力に感動!
僕たちがトレー1枚分終わった後,ふとお母さんの方を見るとそこには・・,
緑の毛を生やしたトレーがなんと4枚!
僕達:1(枚/人)✕ 3(人) = 3枚
お母さん:4枚
三人寄ってもお母さんには敵いませんでした‥(TOT)
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お母さんの熟練された技に脱帽です(^▽^;)

「僕の髪の毛もこんな風に増やせていけたら‥」by 田窪
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※彼はそんな事一言も言っていません(笑)

須佐見さん宅の真ん前には
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最高の立地条件!


第七部:オリーブ公園編

8m2もある敷地に多種多様なオリーブがぎっしり植わっていました。他にもオリーブのいろはが分かる資料館やおみやげショップ、オリーブオイルの生成場などの施設もそろっていましたよ。
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施設の方一押しの「かっこいい形」のオリーブの木
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私達が訪れる前日に今作成中の映画の撮影があって、結構な有名人がここで撮影していったそうな。公園の顔ともいわれる風車。
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煙と何とかは上に・・(笑)
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オリーブオイルを絞りだす機械。1.水で洗う→2.潰してペースとにする→3.練る→4.遠心分離という方法でオイルを作ります。水を加えたりすると中に含まれる水溶性の成分(例えばポリフェノールとか)が解け出してしまうのであまりよくないそうな。10月20日ぐらいから収穫してオイルを絞り出し、12月ぐらいまでは取れるそうです。10月は一つの実からとれるオイルは少ないが個性のある味、フレッシュ感があります。一方12月になるとオイルは沢山取れますが・・
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オリーブソフトクリームを頂きました(´∇`*)
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この他にオリーブ茶やオリーブソーダなど、いろいろなオリーブ製品があります。

第八部:ヤマロク醤油さん編

ここでも私達がくる少し前まで映画のロケがあったらしく、機材を運ぶ車と鉢合わせしました。

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「しょうゆ」に見えるかな・・・・?w因みにこの蔵の中も外も醤油の香りでいっぱいです。
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醤油の試飲。普通大量生産型の醤油は3ヶ月でつくれてしまいますが、ここのはじっくり2年発行させて作ります。鶴醤は国産大豆を使って醤油から醤油をつくる4年もの超熟成醤油。菊醤は国産黒豆から作った2年ものの熟成醤油。
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第九部:バーベキュー編
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・4日目

第十部:ぶどう農家さん編
この日は一日中ぶどう畑での作業(ぶどう畑にいただけ?)。
いつもにこやか〜に,ぶどうについて語ってくれる岡田さんの姿がとても印象的できた☆
心からぶどうのことを愛しているんだなぁというのが,聞いている側にもひしひしと伝わって来ました♬
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全部で30品種のぶどう,マスカット,ピオーネについて原産地から味の特徴・・まで詳しく解説してくださいました。
ところが,おつむがあまり宜しくない私は,イタリアとブラジルとマリオとバナナという品種があること,ワイン用の品種のぶどうは酸味が強めであることしか頭に残ってないです。岡田さんごめんなさい(>_<)
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↑マリオ
資源の美女二人が岡田さんと,二倍体?四倍体?とレベルの高い会話をしていて,私のような常人にはついていてけませんでした・・。
一行から抜け出し,ネットに引っかかったカブトムシの抜け殻をずっと取ろうとしていた不届きものがいたとか,いなかったとか?(`△´)
あっ,何か忘れてる気がするなぁ〜(笑)そうだ!作業,作業〜♬
ぶどうの摘粒の作業をさせて頂きました。裂化,腐化しているぶどうを取りました。
これらのぶどうは地面に落として肥料にしました。

この日の夜はオリーブ農家さんのところでおでんを頂きました。デザート作りとしてところてん切リに挑戦。
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・5日目
第十一部:オリーブ農家さん&菊農家さん編
午前
◯高尾さん(オリーブ)班(小池,荻原)
オリーブの剪定をしました。
詳細は実物を見ずに説明するのは難しいので,ざっくりとしか言えませんが,実や葉がついていない枝をはさみでチョキチョキ切っていきました。
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たまにはアカデミックな話をということで,高尾さんからオリーブオイルについて教えて頂いた話を少々!?
油脂とはグリセリン1当量に対して脂肪酸が3当量エステル結合(R-COO−R’)して出来たものを言います。
グリセリンの話は本筋と外れるので割愛するとして,脂肪酸について。
脂肪酸(R-COOH)は炭化水素(R−)の末端にカルボキシル基(-COOH)が付いたもので,飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二種類があります。飽和とは炭素に対して水素が飽和に存在することすなわち,炭化水素の部位にC=C二重結合がないことを言います。一方,不飽和とは炭化水素部位にC=C二重結合があることを言います。
 不飽和のようにC=Cがあると,この2つのC(炭素原子)間が固定されてしまい,自分が思うがままにクルクル回転できなくなってしまうため,立体的にかさ高い構造になります。この場合,分子同士が互いに反発し離れ合うため,一分子あたりが占める体積が大きくなります。すると,自由に動き回れる範囲が広がり,流動性が大きなものすなわち液体となります。よって不飽和脂肪酸由来の油脂は一般的に「油」と表記され,オリーブオイルやサラダ油などがこの部類に入ります。
 一方,飽和のようにC=Cがないと,この2つのC原子間が固定されておらず,思い通りにクルクル回転できるため,立体的にかさ高くない,すなわち立体障害の小さい構造になります。この場合,分子同士が接近し寄り添い合うため,一分子あたりが占める体積が小さくなります。すると,自由に動き回れる範囲が狭まり,流動性が小さなものすなわち固体となります。よって飽和脂肪酸由来の油脂は一般的に「脂」と表記され,牛脂,バターなどがこの部類に入ります。
 不飽和脂肪酸は炭化水素部位に含まれる炭素原子の数や,C=Cのある位置の違いにより更に細かく分類されます。この分類の一つにn=◯(◯には数字が入る)というものがあり,これはカルボキシル炭素(ーCOOH)から数えて,何個目の炭素炭素間に二重結合があるかを表したものです。
 
長くなりましたが,ここまでは前置きでこれからが本題です。
我々人間はn=3とn=6の脂肪酸を1:4の比で摂取するのが理想的であると言われています。しかし,某大手ハンバーガーチェーン店のメニューを見てみると・・,n=3とn=6の比ががなんと1:19,理想と現実のギャップに悩ませられるような結果になっているのです。ここで,登場するのが「オリーブオイル」!オリーブオイルにはn=9の脂肪酸が含まれていて,n=6の脂肪酸の代わりに用いることによって,相対的にこの比を減らすことができるのです。現在モスバーガーやデニーズ等では,この比を減らした商品開発が進められており,この試みにオリーブオイルは一役買っているそうです。

「へぇ〜,もこみち君は理想と現実のGAPを埋める
 救世主になってるんだねぇ〜(^∀^)b」
 ↑……。はいはい(失笑)

次はどのようにオリーブの品質検査が行われているかについて。
品質検査は分析機器による理化学検査,人によるテスター検査の二段階により行われています。理化学検査には,脂肪酸の不飽和度(C=C二重結合がどのくらい含まれているか)を測定する紫外線吸収,発火温度測定,マグネシウムイオン・鉄イオンなどの金属イオンの含有量測定…全部で25項目(だったはず?)あり,そのそれぞれに基準が設けられています。理化学検査をパスすると,次はテイスター検査が待っています。ここではそれぞれのオリーブオイルの個性の表現を行います。この表現には100種類以上の独特の言い回しがあります。例を挙げてみますと,青りんごの薫りがする,青りんごの味がする,口に含むと青りんごの薫りがする・・があります。
う,うん?似通っていて一回耳にしただけでは,違いがわかりにくい・・。
テイスターになるには4日間で25万円の研修をうけて,さらに少なくても5年の修行を積まなければならないのです。なんと検査を行う熟練されたテイスターは①収穫前のオリーブに虫が混入したもの,②収穫した後オイルにする前に虫が混入したもの,③オイルにする段階で虫が混入したものを区別できるそうです!
高尾さんはオリーブオイルをイタリアに送って,この検査を行なっているそうです。
この検査にパスしているのは日本では唯一高尾さんところのオリーブオイルだけなんだとか!

幸運を運ぶと言われているハート型のオリーブの葉っぱ発見!!
この葉っぱは愛に飢えている田窪に寄贈しました。
結果はいかに・・タクボ〜報告よろしくねww
(タク坊あとではーとのはっぱの写真UPしといてねー!)

◯藤本さん(菊)班(田窪,杉山,川松)
菊の挿し木をしました。一昨日に藤本さんのところでさせてもらった時と違い、根は出ておらず、また、地面に指で穴を開けずに直接指しました。
途中、藤本さんがそばにおらず、電話番号も知らなかったため、藤本さんを30分ほど待ちましたが、その時にラオスから農業研修で来ているイエンさんと話をしましたが、「どうして」や「理由」という言葉が通じず、会話するのに苦労しました。しかし、外国の方と話す貴重な体験ができ、楽しかったです。

◯須佐見さん(菊)班(大塚,高井,野村)
菊の芽かきをしました。苗の大きさは10cm弱だったかな?
菊の(てっぺんの)芽を欠くことで脇から多数の芽が出てきます。これを選別して一つの苗から3本の花を作ります。一つの苗から一本の花を作るか3本の花を作るかは品種などによって異なるそうです。
これをひたすらすると菊のアクによって爪や指が茶色くなりました。
おやつのロールケーキが美味しかったです。


午後
◯帰宅班(大塚,田窪,野村,杉山)

◯藤本さん班(小池、高井、荻原、川松)
菊の苗作りをしました。まず、短く切った菊の枝の下葉(下から1~2㎝)を取ります。
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下葉をとったら箱にぎっしり詰めます。ここに発根促進剤をいれて根を出させ、苗にするそうです。
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この箱詰め作業が意外と難しい!プラスチックの箱の裏からみるとよくわかるのですが、茎がばらっばら、ばらばらして綺麗に揃わないのです。作業が終わった頃にやっとそこそこ積めるようになった・・・ランナーズハイでもうちょい続けたかった!
結局全部で4000本の苗を詰めましたー。

※補足
時系列に書いていてわかりづらい部分もあるので,菊の作業を工程順に整理しておきます。
作業工程は①→②→③→④という順序です。
①で根を生やす部分付近の葉をむしり,②で苗に根を生やして,③で根の生えた苗を畝に移し,④育った苗の芽かきを行いました。


・6日目
第十二部:アスパラ
第十三部:滝
・7日目
第十四部:
お姉さん!
かっこいい締めの言葉よろしく〜!
by noko-n | 2012-08-26 01:58 | 小豆島