梅香る春のみなべ町~箱木さん訪問
2016年 04月 17日
先日ついにショートボブを復活させてしまった阿部です。
早いもので髪を伸ばし始めてまる2年…いつの間にか3回生になっちゃいました。しみじみ。
諸事情で投稿がかなり遅くなってしまったのですが、春休みにお訪ねした箱木さんの報告をしたいと思います!
日程:3月17,18日
参加者:伊藤(理・5(当時))、阿部な(農・3)、眞木(農・2)、平戸さん(明治大M2、17日のみ)
報告者:阿部
梅の収穫期である6,7月には毎週のようにお世話になる箱木家ですが、春休みにお訪ねするのもまた違った楽しさがあります。今年は3姉妹のうち上の2人が卒業・入学のためにかなりばたばたしていらっしゃったようで…一泊二日と少し日を縮めて滞在させていただきました。
ところで。
見てください、このメンバー。
お気づきの方も多いかもしれませんね。ここ数年の歴代幹事・代表なんですね。余談ですが、「お疲れさまのお祝いや!」と言って採れたてのお魚でお造りをいただくなど贅沢をさせてもらっちゃいました…じゅるり。
今回はそれに加えて、たまたまみなべ町に用事のあった平戸さんもメンバーに。平戸さんは学生団体いろり(ジャパンハーベストやリーダーズキャンプの主催団体ですね)の創設者で、個人として47都道府県を農家さん訪問で2周した経歴を持つ、農系大学生の中ではちょっとした有名人なんですよ~。
農家さんも食べ物もお酒も大好きな平戸さん、超絶おもしろい方です。みなべ町行きのバスに乗っている4時間弱、ずーっと農に関する話をしていましたが話し足りないくらいでした。。
さてさて、活動の報告といきましょうか。
17日は県立のうめ研究所の見学。
小高い丘の上にあるこの研究所では、国内外問わずさまざまな品種の梅の木が植わっていたり、剪定の実験をしていたり、病虫害対策の研究がなされています。研究員さんだけじゃなくて農家さんもよく出入りして助言などをしているそうで、研究の成果が現場にちゃんとフィードバックされるよう、インタラクティブな関係を築いてるんや、と感銘を受けました。大学もそうだけど、研究と現場の間には距離があって、それぞれの持ち味を生かしきれていないと思っていたので…(._.)
訪問した時はちょうど梅の見ごろだったようで。
さんさんと降り注ぐ陽の光や梅の心地よい香りを体いっぱいに受けて幸せいっぱいでした~。
印象に残ったのが、研究員さんの言葉。
「農家さんは失敗できんけど、僕らは失敗してまたいい方法探すために研究するのが仕事やねん。やから、農家さんの代わりにいっぱい失敗するんや」
この言葉、聞いた時になんだか頭を打たれたような気がしたんです。
じぶんの将来のことを考えるとき、「農家さんのために何ができるんやろ?」って考えるけれど、研究職に対してはあまりいいイメージを持っていませんでした。現場からかい離してそうとか、それよか企業や団体の一員としてもっと実地的なアプローチしたほうがええんちゃうかな、とか。
でも、それは実際の研究現場を見ずに思っていたことでした。
世の中にはいろんなアプローチがあります。研究だって、立派に農家さんに貢献してるんだ、決して他のアプローチに劣るものではないと気づいた一瞬でした。当たり前かもしれないけれど、大事にことに気づけたような気がします。
研究所の後は、長崎の五島列島からみなべ町のお隣・田辺市に越してきた尚子さんのご両親のお宅にお邪魔させてもらいました!
短い時間ではありましたが五島列島に対する愛をたっくさん受け取ってきました:)いただいた五島うどん、絶品ですよ…
にこにこ笑顔で五島への愛を語ってくださるお父さん、お母さんは初対面のネッターにもとっても優しくて、節々で「ああ、尚子さんの親御さんなんだなぁ」と感じました。きっと会えばみんなわかるはず!!笑
翌日は伊藤さん、平戸さんとお別れして、まきりなと英樹さんと三人で梅畑に落ちている梅の枝(剪定くず)を拾う作業をしました。
梅畑を縦横無尽に駆け回るのは楽しいですね、童心に帰って夢中で枝集めをしていたのであっという間に時間が過ぎてしまいました。
そしてこんなものを拾ってしましました。
鹿の角です。
ヒトの子供の歯と一緒で、鹿の角は一定周期ではえかわるそうな。
残念ながら片方しか見つからなかったけれど、この角は農交ネットの財産として引き継いでいくよう英樹さんから指示を受けたので、何らかのかたちで誰かに引き継ぎます。(笑)
その後は梅干しを干しているハウスで梅の実をひっくり返す作業。
天日干しにすることで黄色っぽい色から赤っぽい色に変わるんです!
(左・天日干ししたもの、右・まだ干していないもの)
この際、潰れたり破けているものを除いていきます。これもまた梅の香りが心地よい空間で…会話も弾むしでとっても楽しいひと時でした。
そんなこんなしているうちに、いつの間にかお別れの時間。書き始めたら止まらないのでだいぶ端折りましたが、今回もとーっても楽しい訪問でした!
個人としては3回目の訪問だったのですが、「ああ、なんだかもういっこのおうちみたいだ」と感じました。初めから居心地良かったんですけどね!笑
勝手がわかってきたのもあるけれど、ここで聞いてほしいこと、共有したいこと、学びたいことがたくさんあって、「帰りたい」場所になってきたんやなぁと、しみじみ感じておりました。こんな風に思えるのも、どんな自分もあたたかく受け入れてくれる箱木さん一家だからこそ。
箱木さん、いつもいつもありがとうございます。
他のネッターたちにとっても、「もうひとつの(心の)おうち」になりますように!
伊藤さんごめんなさいね
PS
滞在中、長女のはるかちゃんの合格発表があって無事に合格の報告を生で聞くことができましたヽ(^o^)丿これから田辺市で尚子さんのご両親のもとで暮らしながら高校生活を送るそうです。高校生かぁ。いいなぁ~、なんて思ったり。素敵な3年になりますように🌠
ほんでもって、だれか一緒に五島列島行きましょう。
*おまけ*
うさぎを見つめるまきりな(そしてこの体勢のまま眠りについたそうな…笑)
海ではしゃぐまきりなと平戸さん