農業交流ネットワークの日々の活動内容について綴っていきます。


by noko-n

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ヒロイン集会(3)

快晴の竹藪は実に爽快でしたね。それではいきます。

☆集会の形態
会場は大きな講堂です。そのため誰かが前で発表して、聴衆が質問するシンポジウムのような形になることでしょう。
発表の舞台に立つのは、著名な方や大学の教授かもしれません。
ですが農家、学生、食品会社の3者を軸とすることはある程度固まっているので、この3者からそれぞれ伝えたいことを発表するという形も十分ありえます。

これとは別に、分科会という形で、比較的小人数で的を絞って何かの話題について意見を交換し合うという場も想定されます。例としては農家の法人化、食育活動、農業と科学技術、といったようなこと。あくまで例ですけどね。
講堂では無理でも宿泊施設でならやりやすいようです。
ちなみにホテルでは農家の方が持ち寄った「食材のオールスター」をシェフの方が料理してくれるんだとか。依頼中の段階なので100%信用しないでくださいね。

以上の二つの形態がどの程度のバランスになるかは未定です。

☆農交ネットの関わり方
興味のある人にはとりあえず集会に参加してほしい。参加することで新たな発見や農家との出会いが生まれるでしょう。農業や食に関する問題をよく知っている人も、まだまだよく知らない人もいると思うけれど、エネルギーをどのようにどの程度注ぐかは自由でいいと思います。ただしあまりにも遠慮する姿勢が見られた場合には、こちらから無理に手を引っ張ることもあるかもしれません(笑)

「参加してほしい」というのは単に私の願いですが、間接的にはお世話になっている農家の方の願いと言っても間違いではないと思います。というのは、農家の方が私たちに期待することは、実際に農業に就くことではなく、農家訪問という過程を通して、将来社会で活躍するための何かを得てほしい、花を咲かせるための種をまいてほしい(ヒロイン集会(2)の記事も参照)ということだからです。

農交ネットという組織がどのように関わるのかは、実は未知数です。というのは集会の具体的メニューが決まっていないから。組織プレーが必要か個人プレーが必要かは全体の流れの中で決まるでしょう。

☆ノウコウレジームからの脱却
以前思いつきでMLに書いたセリフです。
農交ネットの歴史には私が知らない部分も多々あるので、安易に昔はこうだったと言うのは不謹慎でしょう。だからそれをかわすように説明します(笑)

たとえば、「食育」という言葉が広く浸透したのはここ数年ですよね。
それ以前から子どもに芋ほりをさせるようなことはあったわけですが、「これは食育なんだ」という文脈で行われるようになったところがミソです。
また、「食の安全・安心」も特に今年になって大ブレイクした言葉です。むしろブレイクしたのは「偽装」かもしれませんが。

とにかく、マスコミのおかげ(せい)で、人々の食に対する関心は高まっていると私は見ます。
しかし、それが「ミートホープふざけるな」で終わってしまうようでは意味がない。逆に食に対する不信感が高まっただけとなります。

ここはもう一歩踏み込んで、「農に対する関心」までいってほしい。農業の問題は、いままで農業に関わりのある人たちだけの世界で議論をしていて一向に解決できなかったのだから、やっぱりもう都市住民を巻き込んでいくしかないのではないかと思う。まあそれでうまくいくとは限らないけどね。

要するに、社会との関わりですよ。食育事業に参加することも、「都市と農村をつなぐ」集会に参加することも、社会と関わるという点は同じです。
昔の先輩方はそういう方向性ももっていたのかもしれませんが、少なくとも私の知るここ5年くらいは社会と関わることに積極的ではありませんでした。

変な話ですが、そんな農交ネッターの就職活動がはじまると、こうなります。
「大学時代にがんばったことは?」
「農家訪問です」
「達成感のあった経験は?」
「別に…」
「農家訪問の経験を今後どう活かしますか?」
「特にありません」

ノウコウレジームから脱却すれば、エリカ様にはならないでしょう。

就職活動のためとはなんといやらしい、と言う人もいるかもしれません。
けれどやっぱり自分の想いを達成するためには、それができそうな会社(組織)に入ることが必要なのです。そのためには、自分がどういう経験を積んでどういう壁を乗り越えて、さらには経験をどう活かそうとしてきたのかということを、自信をもって言えるようにならなくてはいけないんだなと実感する今日この頃です。
まあその、農家訪問の意義それ自体をわかってくれる会社ならいいけれど、世の中そんなふうにはできていないんですよね。炎天下の農作業に屈しないと言ったところで、好きだからやるんでしょ、と思われてしまうだけです。

(中村)
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by noko-n | 2007-10-29 00:12 | ヒロイン集会 | Comments(0)

食品偽装のまとめ

食品偽装で消費者を裏切ったツケは、極めて大きいということだろう。

 今年夏に明らかになった北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」の牛肉偽装事件で、社長ら経営幹部4人が、北海道警に逮捕された。

 ミートホープ社は、すでに経営破綻(はたん)した。北海道土産として知られる「白い恋人」を製造していた札幌の石屋製菓も、偽装で操業停止に追い込まれている。

 こうした“教訓”を学ばず、またもや別の偽装が発覚した。三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」と、秋田県大館市の食肉加工会社「比内鶏」だ。あきれた不正の数々が暴かれている。

 「赤福」と「比内鶏」の経営トップは偽装が日本農林規格(JAS)法など、法律に触れることを知らなかったはずがない。長年違反を続け、商品を購入してきた消費者をだました責任は重い。

 食品を扱う企業のトップは、改めて法令順守を胸に刻んで、経営に当たらねばならない。

 「赤福」と「比内鶏」では、偽装の手口が違うが、「消費者にはわからないはず」と、高をくくった姿勢は同じだ。

 「赤福」は、主力商品の赤福餅(もち)について、「製造したその日限りの販売」をうたいながら、冷凍保存した商品を販売していた。製造月日を偽っていたわけだ。消費期限切れの売れ残り商品の餅とあんを、新しい商品に再利用もしていた。

 創業300年を誇る「赤福」の現社長は11代目で、役員はほとんどを親族で占めている。同族経営ゆえの、現場の声がトップに伝わりにくい体質が、長年の不正を許す結果を招いた。

 一方の「比内鶏」は、日本3大地鶏の一つとされる比内地鶏を使ったとして薫製などを製造していたが、その商品には比内地鶏は使われていなかった。賞味期限もごまかしていた。

 社長は、偽装の中止を求める他の役員の訴えに耳を貸さなかったという。ワンマン経営が行き過ぎたということだ。

 「赤福」「比内鶏」とも、農林水産省や秋田県への通報で偽装が明らかになった。内部関係者からとみられている。

 食品表示の厳正化を求める声が高まるにつれ、こうした通報が増えてきた。農水省が設置する「食品表示110番」では、今年5月までは通報件数が、月平均100件程度だった。だが、ミートホープ社の偽装事件以来急増し、9月は300件を超えた。

 偽装に対する監視の目は、以前より一段と厳しくなったことも、経営陣は銘記すべきである。

(2007年10月25日1時27分 読売新聞)


はっきり言って、偽装はだめです。

ただ、賞味期限の偽装なんてのはかわいいもんだと思います。
「おいしく食べられる期限」なんてそもそもメーカーのさじかげんですし。

食品偽装がめちゃくちゃ悪行のように言われますが、だったらマイナスイオンを浴びると体にいいとか、コラーゲンを食べると健康になるとかいってモノを売っている会社も同罪じゃないんですか?マイナスイオンなんて意味がないのを知ってて、そういう商品を売ってる大手電機メーカーにメスが入らないのはなぜですか?

そもそもだまされないような努力をしてるのかって気もしますけどね。安い比内地鶏しかり、マイナスイオンしかり。

しかし、白い恋人も赤福も私が今年旅行して買って食べたものですよ。
福知山線も羽越線も私が通ったあと半年以内に脱線してますし。
行った先々でイヌが息をひきとる話も有名です。
もう遠出しない方がいいんじゃないかって思ってしまいます。

(中村)
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by noko-n | 2007-10-28 00:12 | 雑記 | Comments(1)

ヒロイン集会(2)

おーーーい!
木土くーーーん!
こつこつ報告してくれーーー!

つまりその、いちごを植えた所信表明、アゼルバイジャンの留学生について、などなど聞かせてください。あまりにも気になります。

ちなみに私の報告はというと、今週農学部ソフトボール大会で優勝させていただきました。守っていて打球がこないよう祈った甲斐がありました。次の四明会会報に写真がのるようです。

本題です。
☆集会の目的・主旨
「都市と農村をつなぐ」
これで50%は理解できますね?
人間が生きるためには食べものが必要です。食べものは農家の方の努力なくしてはつくられません。さらに良質な食べものがつくられるためにはよい環境が必要です。
しかし都市で暮らしている人は、そうしたことに気づかなくても難なく食べ物を手に入れられる。その結果、農家に対するリスペクトや、環境を大切にしようという気持ちが薄れていく。
この状態が続くと、農村は疲弊し、環境は悪化していく。
将来的にはすべての日本人に跳ね返ってくる。
だから、いま「都市と農村をつなぐ」ために行動を起こす必要があるのです。

☆参加者
農家、学生、食品企業の人、これら3者が主体です。それぞれがお互いを知ることで、食に対する理解を深められるから。そして上記の目的を達成するためにはお互いの協力が不可欠だから。

☆どうやって都市と農村をつなぐ?
・農家
端的に言うと、都市と農村の交流ができる体制をつくること。農家民宿なり農業体験なり。
究極的には、有名な観光地に行くだけが旅行じゃないぞ、と多くの人が考えるような世の中になれば…。

・学生
農村訪問を通じて食に対する学びを深める。その経験や学びこそ、将来社会に出て何かを変えてやろうという時に大切になってくるものだから。将来○○したいから今□□を学ぶ、という明確な意識は必要ではない。蒔かぬ種は生えぬという気持ちでいいのです。今度の集会もそういう意味合いです。
さらには、そういうポテンシャルをもった仲間を増やすことも大事でしょう。農交ネットもメンバー増えるといいね。

・食品企業
食品企業は農村と消費者の中間にある存在。都市と農村をつなぐキーポイントです。
消費者から見ると、原材料がどのように加工されて食品が作られているのか、というのは気になる部分です。これを現場の人からぜひ聞いてみたい。見えない部分を明らかにしていきたい。
そしてできれば、都市住民である社員が率先して「都市と農村の交流」を実践していけたら最高です。

以上が、田舎のヒロイン代表山崎洋子さんのビジョン(の一部)であり、こんなテイストの集会になるのではないかと思われます。ただし上の記述には私の解釈が多分に含まれていることにご注意ください。

(中村)
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by noko-n | 2007-10-27 23:20 | ヒロイン集会 | Comments(0)

ヒロイン集会(1)

これは田舎のヒロイン全国集会に関する連載記事です。
タイトルの「ヒロイン集会(数字)が」目印です。
10月7日付のMLを読んでいない人はそちらから読むようにしてください。

この件に関してはなるべく丁寧かつ簡潔に書くようにします。
誰ですかそんなの無理でしょと言ってるひとは。

☆基本情報
第6回 田舎のヒロイン全国集会
[日時・場所]
2008年3月1日(土)昼から夕方まで 夜はホテルで夕食会と分科会
2日(日)午前中

[メイン会場]
早稲田大学 小野記念講堂

[人数]
約200人(うち学生は50人程度)

[宿泊]
虎ノ門パストラル(和室、夕食後は分科会)


☆田舎のヒロイン
農家の女性を主体とするNPO法人。
正式名称「田舎のヒロインわくわくネットワーク」(たぶん)
文中で「ヒロイン」といえばメンバーの農家の女性をさすことにします。
この団体のコンセプトの紹介はいつか書きます。


☆農交ネット参加決定の経緯(関係する歴史を含めて)
200?年 ?月 石川くんと藤野さん 農水省で開かれた学生会議に参加。
早稲田大で田んぼをもっているというサークル「農楽塾」のメンバーと知り合う。

以後2007年のできごと。
3月 信州田舎のヒロイン集会に中村が参加。
農楽塾のメンバーを含む早大生3人、およびのろまん農場夏の援農に毎年参加している千葉大生も参加。早大生と農交ネットという関係ではある意味偶然の再開。

※農楽塾 サークルではありますが、今度のヒロイン集会に参加するメンバーとイコールではないと聞いています。 
※のろまん農場 農交ネットも毎年お世話になっている長野の桃農家。奥さんの田中泉さんは信州田舎のヒロイン集会における中心的存在です。

6月 藤野さん、香川さん、滝沢くん、中村が長野のさくらんぼ農家である越さんを訪問。
このときちょうど、3月の信州の集会に来ていた早稲田の山中貴恵さんという人が、はしか休講を利用して越さんちに来られていました。

その時、歴史が動いた。

「来年3月に田舎のヒロイン全国集会があって、ヒロインだけでなく学生も主体になってやろうということなんですけど、農交ネットの皆さんも参加しませんか?」
と聞かれ、ほぼ二つ返事で「ぜひ参加したい」と言ったのがきっかけです。

※越さん 越信子さんは田中泉さんが師匠と仰ぐ方です。やはり信州ヒロインの中心的存在です。
農交ネットとしての初訪問は、一年前の2006年3月の信州田舎のヒロイン集会のときに田中泉さんの紹介で実現しました。

8月 6月に会った時に「京都に行きたい」と言っていた山中さんの訪問が実現。
集会に向けてのコンセプトの解説。(その前の段階で福井の山崎さんと早稲田他の学生との打ち合わせがあったので、それに関して。)
そしてせっかくなので田鶴さんの畑へ。石田さん、石川くん、滝沢君、中村が参加。

※福井の山崎さん 牧場と田畑をもつ農家。大石さんとは三つ編み時代からの絆があると聞いています。農交ネットも比較的古くから訪問実績あり。山崎洋子さんは田舎のヒロインの代表です。なお、早稲田の学生は、毎年夏にゼミという形で、20人くらいの規模でここを訪れているそうです。

9月 石川くん、佐竹くん、中村が福井の山崎さん訪問。主目的は「わくわく子ども塾」のお手伝い(その記事参照)。早稲田の学生も4人参加。
サブ目的でヒロイン集会の話し合いを計画していたが、子ども塾の準備に追われあまり進みませんでした。


☆補足トリビア
・集会の会場において今年の7月に早稲田の学長と京大の総長が対談を行った。
・早稲田のエジプト考古学と京大の植物遺伝学の出会いとして北部食堂などで宣伝されているビール「ホワイトナイル」は、早稲田ではあまり認知されていない。

きょうはこのくらいで。

(中村)
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by noko-n | 2007-10-07 23:52 | ヒロイン集会 | Comments(0)

飯尾醸造さん訪問ツアー

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想像してみてください。このお酢の背景には、宮津の棚田が広がっています。このお酢の中には、美味しくて安全・安心な食品を作ろうとする職人さんたちのまごころが込められています。
(現地で写真を取り忘れたための苦し紛れの写真ではありません。。)

さて、ふじのです。夏休みも終わり間近の9月25、26日におーいしさんに連れられ、宮津のお酢屋さん、飯尾醸造さんのところへ行って参りました。

一般には原料に古米やくず米を使い、短時間でつくるメーカーが多い中、
飯尾醸造さんは、原料にたっぷりの新米を使い、じっくり時間をかけて昔ながらのお酢を
作っていらっしゃるお酢屋さんであります。

お酢に使うお米は、地元宮津の棚田で無農薬栽培されたもの。その一部を自社生産していて、そこの田んぼの稲刈りと、お酢の生産現場の見学をさせていただきました。

棚田は大きさもカタチも一枚一枚バラバラで、バインダー(※)や手作業でイネを刈っていきました。刈ったイネは束ねた後、稲木(いなき。稲架(はさ)ともいう)という竹で組まれた“物干し竿の親分”のようなものに干していきます。この稲木は9段もあったので、上にひとりがよじ登り、下からイネをトスして干していきました。うーん、楽しかった!因みにこの稲木の上で一晩眠れたら一人前だそうで。。。
(※バインダー:かつてN子、のの、私を麦畑で苦しめた収穫用の機械)

宮津の棚田。山の斜面のずいぶん高いところまで田んぼがありました。でもね、斜面のところどころ、人為的に平らにされた跡があるのに、雑草がボーボーなところもたまにあるのです。昔はもっともっと田んぼがあったということ、放っておくとどんなことになるかということが分かります。
減反政策のためか過疎化のためか。農交ネットでいく先々でも、こういう風景は見るのです。日本の耕作地面積の40%は中山間地域にあたるそうな。その地域の農業・環境をどう守るのか、飯尾醸造さんはその答えの一つを見せてくれているように感じました。。。


ああ、お酢作りについても書きたいのですが、例会で報告します。
ここには木土くんが報告してくれるはず。
何はともあれ、次回例会で写真にのせたお酢を皆で飲みましょう☆
左はハチミツ入り紅イモ酢、右は梅べにす(梅と氷砂糖を紅イモ酢で漬け込んだもの)です。
純米酢を飲んでみても、一般のお酢との香り・味の違いは一嗅瞭然、一飲瞭然なのですが、この二つの酢も飲み物として激☆ウマです。百聞は一飲に如かず。
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by noko-n | 2007-10-02 00:54 | 日本全国の農家さん | Comments(2)