農業交流ネットワークの日々の活動内容について綴っていきます。


by noko-n

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奥村さん訪問

もう今年も終わりですね。
振り返ってみるといろいろな農家さんにお世話になりました。
ブログを書くのも4回目くらいになりますか。
自分の見たこと感じたことをうまく伝えるのは難しいと、未だに感じます。
言葉ひとつで内容が大きく左右される。印象が良くも悪くもなる。
これは言葉の偉大さの裏返しなのでしょうね。

年次報告書、がんばろっと!

前置きはほどほどにして報告に移ります。

12/16,17に京都の南丹市園部にて、有機栽培でコメや野菜を作っていらっしゃる奥村さんという農家さんを訪問してきました。奥村さんは「京都有機の会」という南丹〜亀岡の20人ほどの有機農家からなるグループの代表も務めています。農交ネットとしては初めての訪問になります。

参加者 一日目☆田窪(1)&元木(1)
    二日目☆ネッターじゃない一回生×3&元木
報告者 元木

僕と田窪は現在、農交ネットとは別の活動で自分たちが主体になって生産、販売ができる畑を探しています。今回はその農地の視察を兼ねた訪問でした。

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最寄り駅のJR園部駅までは電車で行って、そこからは車で迎えに来て頂き、15分ほどかけて天引の農場に向かいました。このあたりは黒豆の名産地丹波篠山の一帯に含まれます。奥村さんの農場に向かう車中からは、刈り取られた稲田に混じって黒豆の収穫が各地で見られました。

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奥村さんは現在、水田を約5haと10棟ほどのハウスを含む約1haの畑を持っていて、減農薬米を経営の柱に、蔬菜類の無農薬有機栽培も行なっています。JAには一切出荷せず、自分で開拓した販売経路で「京都有機の会」の農家から集荷した野菜と共に「京都有機の会」ブランドで出荷しているそうで、京大の近くでは地塩寮近くの八百屋さんで販売しています。

畑を見せてもらう中で、獣害対策用のネットや柵の多さに驚きました。ほぼすべての畑がネットや柵で囲まれています。山間地ということもあり、イノシシやシカの獣害が多いそうです。水田の中には、食い荒らされた上に掘り返されて倒伏したものもあり、そのようなものは効率が悪いから刈り取らずに放置しておくとのことでした。実のない稲が立ちっぱなしの田んぼは、とてもさみしげでした。

もちろん獣害ネットも万能ではなく、破られた箇所の補修や、電柵なら漏電すると効果が無いので、定期的な周囲の草刈りが必要だとかでメンテナンスが大変そうです。

今イノシシやシカが増えているのはそれを獲る人間がいないからだと奥村さんは言います。昔はニホンオオカミがイノシシやシカの上にいてバランスをとっていましたが、オオカミが絶滅した現在、イノシシとシカを食べるものは人間しかいません。外部からオオカミに類するものを導入するという手もあるのでしょうが、狂犬病対策で野犬を取り締まってきた日本においては現実的な案ではないと僕は思います。鹿肉や猪肉が一般にもっと広く食べられるようになれば獣害は減るのでしょうか。

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途中紹介してもらった「やぎ農場」はほんとにやぎを飼っていて、山羊乳製品を売っていました。この近くは大阪、京都、兵庫3県の県境なのですが、大阪の能勢町の方では牛を飼っている牧場もあるようです。

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奥村さんの蔬菜類は無農薬有機栽培です。だから雑草が生えてくるし、ダイコンやキャベツなどはかなり葉を食べられているものもありましたが、冬期ということもあって半分以上は虫害を受けず立派に育っていました。

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僕達は今回主にハウス内の雑草抜きを行いました。現在ハウスではベビーリーフ類、菊菜、ネギ、小カブなどを植えていて、夏には万願寺とうがらしやマクワウリなども栽培しているそうです。

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実のたくさんなった柿とキウイの木があったので、たくさん戴いて帰りました(^^)田んぼの脇に植えてある柿の木はもともと、飢饉の時に飢えを凌ぐためのものだったそうです。確かに柿って、手入れしなくてもかなりの量がなりますもんね。

奥村さん、ありがとうございました。突然の訪問でしたが、面白いお話もたくさん聞かせていただいて良い勉強になりました。

農交ネットの皆さん、農業に対して自分の意見を持っていらっしゃる奥村さんに、一度会いに行かれてはどうでしょうか。特に、有機栽培や無農薬栽培、中山間地に興味のある方にはおすすめです!

ではみなさん良いお年を。
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by noko-n | 2011-12-28 10:12 | 京都の農家さん | Comments(3)